物流業務のアウトソーシングで業務を簡略化し、輸送、荷役、保管費用の削減を実施
荷主企業様が抱える物流課題である入出庫・保管業務の品質、効率向上を実現します。
誤配送を無くし、人件費を削減する事で本業へパワーシフトしていただけます。
「株式会社 大崎」様に、製造業の在庫管理において課題となる「シリアルナンバー管理」「セット商品」「バーコード管理」に柔軟に対応できる、自社製の「WMS※」を用いて、最適化提案を行いました。
※「WMS」とは、Warehouse(倉庫)Management Systemの略で、「倉庫管理システム」のことです。
導入の課題と背景
大型機器とサプライ品の在庫管理、国内・国外への出荷業務を効率化する必要がありました。
大型機械は「シリアルナンバー管理」が必要で、サプライ品に関しては、消費期限を管理しながら出荷期限制限を行う必要がありました。セット品の組立を倉庫内で行うため、製品出荷時には出荷の遅れや誤配送などの課題を抱えていました。
問題点の分析
多数のアイテム数を効率良くピッキングして出荷するには、荷役担当者の高いスキルが要求されます。また、大量の在庫から指定された製品をピッキングするには、ロケーション管理方法も見直す必要がありました。基幹(販売管理)システムとの在庫数についても、正確に同期をとる必要がありました。
導入ソリューション
効率的な入出庫管理を行うためには、「WMS」が必須
多数のアイテムがあるサプライ品については、「保管エリア」と「ピックエリア」を分け、ロケーション管理は「フリーロケーション」と「固定ロケーション」を同時に管理する「ダブルトランザクション方式」を採用しました。この結果、荷役人員を減少しながら、誤配送と遅配送をなくせました。
導入後の効果
保管・荷役・輸配送の総合一貫物流サービスを、アウトソーシングで実現しました。物流業務をアウトソーシングすることで、本業である設計・製造へと注力していただけました。
株式会社大崎 営業開発部 次呂久英臣様インタビュー
「株式会社 大崎」は、昭和23年創業の総合物流企業として、業界でも常に注目される企業です。エレクトロニクス業、情報通信業、アパレル業を中心に梱包・輸送・保管などを担うほか、近年は荷主からロジスティクス業務の全てをアウトソーシングで引き受ける 3PL(3rd Party Logistics)を主力サービスとして、高い評価を得ています。
今回、「WMS」の導入について、営業開発部の次呂久取締役にお話を伺いました。
「WMS」導入のきっかけ
- 新規荷主様との製品・部品保管業務受託をきっかけに、「WMS」の導入を検討し始めました。
- 既存の物流事業者が紙ベースのマニュアル管理のため、在庫の差異が発生します。ピッキングの効率化も進まず、誤出荷も頻発しており、品質・効率化の面で課題がありました。
「WMS」導入後の現状
- 導入後3ヶ月経過で、年度末の棚卸を実施しましたが、在庫差異がなくなり、作業工数も大幅に削減できました。
- 入出庫データを活用したABC分析で在庫配置を見直し、作業動線を短縮したことで、作業効率が向上しました。
- 日々の在庫管理がリアルタイムに把握できるので、残数の確認で誤出荷を防止できました。
予想外の効果
- 新規のお客様をお連れして倉庫の見学をして頂くと、管理レベルの高さに納得して頂けるようになりました。百聞は一見に如かずで、当社の中でもモデル物流センターとして位置付けております。