RPA導入事例(市川市様)
お客様
千葉県市川市 こども福祉課様
導入の背景
市川市こども福祉課様では業務効率化への取組みとして、職員の作業時間の短縮、業務量の削減を行いたいと考え、令和元年度にクラウド型RPA「OCE VISTAS mini for
自治体」の導入検証を行いました。
令和2年度には一部の照会業務について試行的にRPAを適用し、今後さらに適用業務を増やしていくと伺っています。
導入業務
1.子ども医療返納額内訳作成業務
子ども医療費助成対象者の課税状況が非課税から課税に変更になった場合、自己負担額が0円から300円となり、助成金の返納請求が発生します。
その手続きにおいて、今までは対象者の診療回数と返納額を1件ずつ手入力で行い納付書を発行していましたが、EXCELで一覧データを作成し、返納額の入力から納付書のデータ作成までを RPAで自動化しました。
【導入効果】
年間288件に対して、432時間の削減見込
2.児童手当 年金情報照会業務
児童手当現況届に関する年金情報照会について、これまでは番号連携の問合せ画面から1件ずつ情報照会要求の作業を行っていましたが、事前にEXCELで照会対象者を一覧化してRPAで連続処理させることで、事務作業を改善しました。
【導入効果】
30件に対して、手作業で1件あたり3分かかっていたものが、15分に短縮。
(90分⇒15分に短縮)
3.児童手当・子ども医療 住民税照会業務
仕組みは児童手当現況届に関する年金情報照会と同様ですが、照会結果を他システムである子育てシステムへ取り込むところもRPAで自動化してさらなる処理の効率化を図る見込みです。
【導入効果】
年間900件に対して、42時間の削減見込
システム導入後の効果・お客様の声
- 作業時間の大幅短縮ができ、職員の負担が大きく軽減されました。
- 品質の向上
手作業のコピー&ペーストによる人為的転記ミスが防止できるため、精度が上がりました。 - 意識改革
新しいツールを活用してどのように業務改善につなげていくかという意識が芽生えました。 - RPAの操作・シナリオの作成について
使いこなすために習熟が必要な面はありますが、職員で作成(内製化)できるようになると業務改善・業務の効率化に非常に大きな力を発揮できると思います。
今後の活用
今後は、庁内全体への拡大を見据えたシナリオ作成を目指しています。
システム間連携の一環にもRPAを活用してシステム入力の正確性向上、効率化も同時に検討しています。
また、AI-OCRとの連携で更なる効率化を考えたいと思っています。
当社は、今後も自治体業務の効率化をサポートしていきます。