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メールマガジンアーカイブ:IT雑学 2024年5月版

我々の暮らしに欠かせないもののひとつとして「半導体」があげられると思います。

半導体とは、電気を通したり通さなかったりする性質を持つ物質のことですが、一般的には半導体の素材そのものよりは、半導体デバイスやICチップも半導体と呼ばれています。

この半導体の、電気を通す、通さない性質を、「0」「1」に相応し信号化します。コンピューターやスマホはこの2進数で処理を行っています。

その際の問題点として、回路を電気が流れるときに熱を発生さてしまいます。

パソコンやスマホが長時間使用していると、本体が熱くなることがあるのはこのためです。

電気抵抗が大きくなり、本来の処理性能の低下にもつながります。

こうした電力消費と熱の問題を解決するテクノロジーとして、光電融合(こうでんゆうごう)という技術の開発が進んでいます。

光電融合とは、従来の半導体に電気を通すことで行う電子機器の制御を、「光」で制御するテクノロジーです。

この光電融合技術をパソコンやサーバ、ネットワーク機器など、あらゆる機器に用いることで、これまで電気で行なっていた計算処理が、光で置き換えられるようになります。

光は電気よりもエネルギー消費が少なく、遅延も起きにくいという特徴があり、電力の削減や処理速度の遅れを軽減することが可能であるとともに、熱の発生も抑えることができます。

この光電融合技術は、NTTグループが推進しており、段階的な技術の確立により、2030年の実用化を目指しているとの事です。

実現に向けた取組みに注目したいと思います。