メールマガジンアーカイブ:IT雑学 7月版
今や私たちの生活において欠かせない携帯電話(スマホ)。
会話機能だけではなく、インターネットやメールなど、情報端末としても無くてはならない存在であると思います。
しかし、会話の中で「電話だと声の感じが違う」ということを言われた事はありませんか?
実はそれ、本当に本人の声とは全く違う声なのです!
家族や恋人と毎日会話をしている方にとっては、少しショックかもしれません。
では一体誰の声なのでしょう?
まずは通話の仕組みからご説明します。
固定電話では、送信側の発する音声を波形に変換し、そのまま電話線に乗せて受信側へ届けています。簡単に言うと、糸電話と同じ仕組みです。
一方、携帯電話(スマホ)は、音声をデジタルデータに変換して電波に乗せています。
この時、音声をそのまま電気信号化し送受信を行うと、通話のデータ量が膨大になり、回線がパンクしてしまいます。
そこで考えられたのが、容量を軽くすることができる「合成音声」を使用する方法です。
会話の声は、携帯電話(スマホ)内でデジタル変換された後、「固定コードブック」という音の辞書から、元の声に近い音声コードを探し、瞬時に自動合成され音声がつくられています。この固定コードブックの声のパターン数は、約43億通りにもなり、受信側ではそのデータを再生しているのです。
この方式では、通話時のデータ容量を固定電話の16分の1程度まで抑えられ、回線の負荷を軽減することが出来ます。
こういった一連の作業が携帯電話(スマホ)の中で行われ、本物の声ではありませんが、遜色ない音声を届けています。
いかがでしょうか。
普段私たちが意識しないところで高度な音声技術が使われているのです。
以上、携帯電話(スマホ)の雑学情報でした。