2015年 年頭所感

株式会社大崎コンピュータエンヂニアリング
代表取締役社長 武田 健三

あけましておめでとうございます。

昨年は当社が毎夏、研修登山を行う御嶽山の噴火を始め、土砂崩れ、台風被害など天変地異が続きました。また経済の面では、アベノミクスによる大幅な金融緩和による円安や、消費税の引き上げの影響が大きく、好調業種と不況業種、大手企業と中小企業、都市部企業と地方企業といった企業間の業績に大きな格差がでる環境となりました。今年もデフレからインフレへと、経済全体の潮目に直面しているお客様を含めた我々の課題は、既存のビジネスモデルの劣化が見られる中、次の一手を打って如何に局面を打開し、次のビジネスのポジションを確保するかという課題が継続しています。

自治体のお客様におかれては、いよいよマイナンバーの導入がスタートします。また、高齢化社会を反映して福祉・介護システムの充実や改編が数多く予定されています。お客様が求めているものが、ソフト、ハードの環境のご用立てが中心であったシステムインテグレーションから、業務そのものの成果を求めるサービスインテグレーションに進化しています。我々には、自治体・文教のお客様が業務にコンピュータを導入した黎明期から携わってきた経験があります。地方自治体のお役に立つ、かゆいところに手が届くサービスを小回り良く展開してきた経験と、導入から運用に至る全方位のITサポート技術、富士通GRを通して変化を続ける行政の政策課題に関する業務知識を取り入れ、品質、コストともに自治体のお客様にご満足頂けるサービスインテグレーションを展開してまいります。

民間のお客様におかれましては、昭和29年の電話交換機設置の民間開放から従事する弊社の得意とするネットワークインテグレーション、運用を含めて長年に渡り培ってきた中堅企業向けの販売管理・人事給与システム、電機産業の物流業務に従事してきた大崎グループの特徴を生かしたWMS(庫内作業管理システム)を中心に据えた物流関連サービス、先進的なチーム医療を展開する武田病院での実践を通した電子カルテシステムを中心にした医療分野サービスを更に強化して、お客様の発展や変革のお役に立つサービスをご提供してまいります。

サービスインテグレーションを提供するクラウド時代の基盤となる自社データセンターも今年度、拡張を予定しています。クラウドサービスではネットシェアサービス(PaaS)や、クラウドストレージサービス「OMSB」の機能拡張をリリースします。また、グループの大きな事業分野である工事分野においては、福島の太陽光発電所に続き、館林、仙台、富津の3か所の発電所が稼働を開始します。それにともないデータセンターを利用して、発電設備の監視保守を行うサービスを商品化し、発電設備の構築を含めた形での拡販につなげていきます。OCEの社名にもあるエンジニアリングを担当する工事保守などのフィールドサポート部門では、クラウドやスマートグリッドに代表される情報通信技術の進展に合わせて、中期的な技術者育成や実用研究を更に進めてまいります。

2015年が会社にとっても、お客様にとっても、そして日本経済にとっても良き1年になりますよう、元気を出してお客様に対応するということをお約束して、新年のあいさつとさせていただきます。

※本文は、2015年1月5日の社内仕事始め式における、弊社社長の年頭挨拶の要旨です

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