電子カルテシステムの運用コストを省力化

  • 2020.12.11

複数施設を一括集中で管理する、電子カルテシステム運用の実現

医療現場の電子化が進む昨今、システムの管理(人的)コスト、電力料コスト、場所的コストは、増加の一途を辿っています。そこで弊社は、「社会医療法人社団 同仁会 木更津病院」様が持つ複数の施設のうち、一か所をプライベートデータセンター化して、一括集中管理での運用をご提案しました。

導入の課題と背景

電子化による様々なコストの増大

「社会医療法人社団 同仁会」様では、県内に一つの病院と2つのクリニックを運営されております。それぞれの施設で電子カルテシステムを運用されておりましたが、法人内にシステム管理者はお一人しかおらず、掛け持ちで複数施設の管理を担っておられました。また、各施設ではシステムのサーバ群を設置する場所や施設によって、空調の設備とそれらを稼働させる電力を別々にご用意されていました。

問題点の分析

システム的には連携しているが……

「社会医療法人社団 同仁会」様では、電子カルテシステムの内容をリアルタイムに各施設間で相互に参照できたり、権限によっては追記・修正等もできたりと、システム的にはすでに施設間の連携がとれていました。しかし、ハードウェアの面ではそれぞれ独立したシステムを構築しているため、ある種のムダが存在していました。

導入ソリューション

病院の一室を、プライベートデータセンター化

弊社がご提案したのが、プライベートデータセンターです。木更津病院の一室にサーバ室を設け、VPN、単独の電源系統、空調などを整えました。そのサーバ室を「社会医療法人社団 同仁会」様のプライベートデータセンターとし、全施設のシステムサーバ群を集約しました。

プライベートデータセンター化の概要

導入後の効果

運用コストの省力化

プライベートデータセンターの運用開始によって、お一人のシステム管理者で全施設のシステム管理を容易に行えるようになりました。可能な限りサーバも集約し、台数を減らすことで、各施設で負担していた電力や場所のコストも削減しました。現在も、安定稼働でお使いいただいております。

専用サーバ室の設置・運用から1年経過して
「本当にやってよかったと思っています。廊下の突き当たりを再利用した簡単な工事でしたが、自慢したいぐらいしっかりしたデータセンターに作り上げてもらいました。システム全体が整理されたことで、保守性も安全性も改善したので、以前のバタバタ・ハラハラがなくなり、今は落ち着いて保守管理できています。また、一定程度の災害対策もできたので、その面でも安心しています。」(社会医療法人社団同仁会 システム管理者 薬丸岳春様)
コスト節約について
「今回のサーバ移転では、クリニックのスタッフが一番喜んでくれました。駅前のテナントビルに入っているクリニックですので、スペースコストが高く、事務室内はスタッフがすれ違うのも大変という狭さでした。場所ふさぎのサーバや配線がなくなったことで、家具のレイアウトの自由度が高まり、予想以上に広く使えるようになりました。」(社会医療法人社団同仁会 システム管理者 薬丸岳春様)

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