病院省エネ
快適度を損なわずに省エネ可能な空調コントロールシステム
一般的に病院での空調管理は、空調機の温度設定を一定にする制御を行い、季節により人が温度の設定値を変えていました。特に病室については入院患者が自由に空調機を設定でき、必要以上に空調を効かせることが多くなります。
(財)省エネルギーセンターの調査によると、様々な用途別建物の中で運用・業務に必要なエネルギー消費原単位が一番大きいとされているのが病院で、しかもその消費エネルギー内の40パーセントが空調関連となっています。
一方で日本医療機能評価機構による病院機能評価認定制度があり、総合的なサービスで評価され、患者の快適度を損なう省エネはできません。
そこで、快適度を損なわず、空調機を省エネ制御するシステムを開発しました。
システム概要
人間の暑さ、寒さの感覚(温冷感覚)を表す指標はPMV(温冷感)理論が有名であるが、人体の発汗が加味されていません。
そのPMV理論の欠点を補うために発汗を含めた熱平衡式に基づく温熱指数:新有効温度ETを取り入れて提唱されたのが、ASHRAE(米国暖房・冷房・空気調和学会)が採用している標準有効温度:SET(Standard New Effective Temperature)であり、本空調制御は快適度の指標として標準有効温度:SETを用いて、省エネ運転を行います。
空調制御について
外気温度センサからの外気温度と室内温湿度センサからの温湿度により、省エネ空調コントローラが空調機に対して快適な室温になるよう制御します。
室内温湿度と外気温を基に割出した着衣量により、SET(Standard New Effective Temperature)を求め、それが快適な条件(室内の温湿度、風量の強弱)になるように空調機の温度・運転モード・風量設定を行います。
デマンド制御について
受配電盤内設置したLONWORKSネットワーク対応の電力計により、デマンドコントローラは受電電力量を監視し、契約電力量を超えそうな予測がたつとデマンドモードに入り、快適度を一段落として空調機の運転を抑える制御をすることで契約電力をなるべく超過しないようにします。
導入効果
本システムの導入により事務員が随時、体感で設定していた空調機の室温設定の手間が省けると共に、人による室温設定のバラつきを是正できます。また、部屋の窓の位置・使用状況により環境が異なるが顧客の要望に合わせてパラメータ調整が可能なため、納入後も部屋の状況に合わせて調整が可能となります。
実際、病院という場所柄から部屋によっては省エネより快適度を優先させる場合もあり、調整機能は欠かすことの出来ない機能となっています。
また、LONWORKSネットワークの長所である機器の増設が容易なことを利用し、顧客要望により使い勝手を上げるため、本システムを納入後にタッチパネルの増設をしています。
まとめ
今回のような空調機の室温制御の自動化は、大手メーカーの高価なシステムによることが一般的でした。しかし本システムでは、LONWORKSネットワーク対応の様々な機器を組み合わせて比較的安価に空調制御の自動化を実現しています。
活用事例
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